生徒さんとの別れ

東京教室で唄のお稽古をなさっていた生徒さんが急逝なさいました。息子さんからメール連絡をいただきました。

味わいのある唄い方をなさる男性で、穏やかで紳士的な方でした。

コロナ禍以降は、毎月1曲、譜面、私の弾き唄い音源、彼のキーでのカラオケ音源の3点セットをお送りし、独学で「オンライン動画おさらい会」に出演なさっていました。

急逝なさる2日前に、新しい曲とオンライン動画おさらい会のご案内をお送りし、やり取りをしたばかりでしたので、ショックです。

でも、、、彼は端唄や小唄を心から愛し、真摯に唄に向かい合い、最期までご自身の楽しみを手放すことなく旅立ったのだなあと思うと、素晴らしい生き方に思えます。

いつ誰がどうなるかなど分かりません。人生を悔いなく、そして、彼のように、ご家族から関係者にご連絡が入るような道筋をしっかりつけてこの世を去るのは、見事な引き際です。

ご遺族様にもぜひ生徒さんの出演の様子を知っていただきたく、過去4回の「オンライン動画おさらい会」全てのURLをお送りしました。落ち着いた頃に、生徒さんのお唄を聴いていただきたいと思っています。

お亡くなりになった生徒さんから、以前いただいた「オンライン動画おさらい会」のご感想です。

彼のご冥福を心からお祈りします。

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私を含めて、唄を唄うことが大好きな方や、三味線を弾くのが大好きな方が、思う存分ご披露できる場所だと思います。

日本中から集まって、藍先生を中心に、音楽を通して、心が一つになれる瞬間だと思いました。今後も先生ができる限り、続けていただけると有難いと思います。

自分の唄に関しては、なにかすべて重く唄っているようです。もう少し自分の唄にして、軽い唄はリズムよく、そして、感情を込める唄は、感情を込めて唄えるようにしたいと思っています。

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